幼稚園・小学校建設

学校を建設して学びの場を提供する意義

ガーナの子どもたちは、政府の数多くの介入にもかかわらず、基本的な教育を受けることができず、質の高い初等教育を受けることができない子どもたちが多くいます。ほとんどの教師は、教材、特に教科書、ワークブック、コンピュータ、副読本の不足が質の高い初等教育の妨げになっていると訴えています。教科書や補助教材は、ガーナの子どもたちが知識やスキルを身につけるための唯一のツールであると、小学校の教頭や保護者たちは主張しています。このような背景から、私たちの団体(Monphy & Youth Foundation)は、ガーナのボノ東地域にあるウコランザで、孤児や身体障害者、恵まれない子どもたちの教育水準の低下を改善するために、より質の高い教育を提供する教育施設(教室ブロック、トイレ、グラウンドなど)の建設を開始しました。

2016年 開校前の学校
2016年 開校前の学校

学校は、2011年に建設を開始しました。2016年9月20日に開校しましたが、その時はまだ建設中でした。幸いなことに、未完成の部分は2019年には完成させることができました。2016年9月20日から2021年2月までの約5年の期間で、生徒数は65名から450名に増加しています。
私たちは、将来の世代に比較的質の高い生活を提供するために、質の高い教育を提供することを目指しています。

学校建設をすすめる目的

学校の制服に初めて袖を通す子どもたち
学校の制服に初めて袖を通す子どもたち

私たちがより良い教育を受けられる学校を建設する目的は、現役世代にスキル志向の教育を提供することで、ガーナやアフリカ全体の貧困削減に貢献することです。最近、政府は、木の下で勉強する子どもたちをなくし、すべての子どもたちがよりよい教育を無料で受けられるように、いくつかの公立学校を建設しました。優れた教育こそが、アフリカ大陸を救う唯一の方法です。

教授、博士号取得者、設計者、建築家、医師、エンジニアなどの学んできた人々はガーナにもいますが、道路、病院、空港、ダムなどの建設にはそのような方々は携わりません。政治家や富裕層は、自分たちが導入した教育システムが自国では正しく機能していないことを知っていながら、良い教育や知識を得るために自分の子供を海外に送り出します。病気になれば、ヨーロッパ、アメリカ、南アフリカ、最近ではドバイで健康診断を受けます。お金持ちや政治家は、妊娠すると自分の妻をガーナ国外で出産させます。
質の高い生活は、少数派の金持ち(約1%)にしか保証されていないようです。
貧困層の約65%は、アフリカで有意義な生活を送る特権を持っていません。システムの不平等が人間の安全保障問題を引き起こしているのです。

すべての人に平等な教育、正義、機会均等を保証するためにも、このような不幸な現象がすぐに止まることを願い、期待しています。これが、私の願いと希望を実現するために、この財団でこのようなステップを踏む理由です。

環境の改善から子どもたちの安全と健康を確保

マンフィーと青年基金NGOは、学校に通うすべての子供たちが基礎教育を受けられるようにすることを主な目的とした非政府組織です。ンコランザの自治体内に教育施設を設立するための資金を集めています。教育施設には、基本的な設備が整っていることが必要です。

建設中のトイレ等の施設
建設中のトイレ等の施設

その設備の中には日本では当たり前の「トイレ」も含まれます。学校に適切なトイレ施設がないことで、学業に悪影響が出たり、適切な衛生対策が妨げられたりしていることが明らかになりました。2019年、同団体は3階建ての建物の建設を開始しました。1階はトイレ、2階は図書館、3階はICTセンターとして使用される予定です。2021年末までに完成する予定でしたが、資金不足のため現在も完成していません。このトイレ棟は、500人以上の生徒と、教師と教師以外のスタッフが利用します。このプロジェクトは、子どもたちと教師の安全と健康を守るだけでなく、より良い衛生習慣を教育し、将来の世代の安全と健康を守ることにもつながります。

しかし、現状は、工事のペースが遅いため、私達は皆様の期待に応えることができていません。皆さまの寄付によって、提案されているトイレの建設が可能になるだけでなく、その建物の管理に地元の労働者を雇用することができます。また皆さまの寄付によって、この学校の生徒たちが病気からよりよく守られ、子どもたちやその親たちに安全な衛生習慣についての教育を開始することもできます。
最終的には、皆さまの寄付が生活を変えることになります。これらの施設のトイレ、図書館、ICTセンターにかかる費用は、設備や備品を含めて総額約650万円と見積もられています。コロナ・ウィルスが経済的に困難をもたらし、あらゆる企業に影響を与えていることは広く知られていますが、それでも私たちは、皆さまの名前が寄付者リストに加えられることを願っています。
ありがとうございました。