寄贈品の配布・支援

支援の輪と、受け取った人々の感謝

近藤さんというご支援者がいらっしゃいます。その方をはじめとする多くの企業や個人の方々から、新品・中古の衣類、靴、バッグ、文房具など、マンフィーと青年基金NGOへの支援・寄贈が行われています。近藤さんは、2019年1月に新品のベビーカー「Baby Car」30台をガーナに寄贈しました。ベビーカーは、赤ちゃんを持つ未亡人、双子の赤ちゃん、ハンディキャップを持つ人、シングルマザーに配布いたしました。

ある双子の母親は、食事の際に2人の赤ちゃんを扱うのが大変だったが、ベビーカーがあればとても便利だと話していました。またある他の女性は、台所から戻ってきたときに、赤ちゃんの周りに蛇がいたそうです。ベビーカーがあれば、どこに行くにも赤ちゃんを連れて行くことができて安心だととのことです。

ランドセルを現地の子へ
ランドセルを現地の子へ

現在、近藤さんから千葉の倉庫に約5,000枚の服が寄贈され、ガーナに向けて発送作業が行われています。また、いくつかの小学校の生徒さんをはじめ、学校や個人の方々からランドセル「RANDSULE」を約300個ご提供いただきました。
生徒の中には、将来の思い出のためにバッグを残しておきたいと思っていた人もいましたが、その考えを諦めてまでご支援してくれたことに私はとても感激しました。
私たちのような小さな組織のためにご協力いただき、いつも感動感謝しています。
ランドセルがガーナに到着した後、Monphy Educational Complexの生徒たちにランドセルを配布している間、生徒たちは歓喜の声を上げ、歌を歌っていました。
子どもたちは貧しく困窮している状態でも、いつも私たちを元気づけてくれます。私たちは、この子どもたちに祝福がもたらされることを願っています。

ガーナの人々にとって、車椅子も新しい服も同じ特別なことなのです。

車椅子の提供
車椅子の提供

2010年から2021年にかけて、約230トンの寄贈品を40ftコンテナに積み込んでガーナに送りました。Nkoranza市周辺の135以上の村に配布しました。配布後、Nkoranza北部のAkrodwaに住む9歳の孤児、Kwadwo Boacheさんがスタッフに声をかけ、「クリスマスが近づいても誰にも頼れませんが、生きていることに感謝します。クリスマスが来たら、この寄付された服を着ようと思います。この服を寄付してくださった方々に感謝します。また、彼らの健康と幸せを祈っています。」といってくれました。

日本からの支援物資
日本からの支援物資

2015年にマンフィーと青年基金NGOのボランティア活動に参加した2人の若い日本人大学生は、村の人々の生活を体験したいと考えていました。ガーナに到着して間もなく、彼らは冒険を始めました。まず、寄付された品々を女性用、男性用、子供用の3つのカテゴリーに分け、学校や貧しい地域、恵まれない地域で必要とされている人たちに配布するための道筋を立てました。人々は日本からの素晴らしい贈り物に喜びと感謝の意を表し、生活環境を改善するためにさらなる支援を求めました。
また、支援者の一人の方である平田さんという方は、合計80台の車椅子を寄贈しました。遠く離れた場所から膝をついて歩く人や、親戚に背負われている方などに配布され、受け取られた人々の心温まる光景が見られました。
寄贈後、ある母親は「車椅子のおかげで子供が学校に行けるようになった。」と言い、別の女性は「友達と一緒に祈りに行けるようになった。」と言いました。

この記事を読んでくださっている皆さんにお伝えしたいのは、寄付金の額が大きいかどうかではなく、皆さんの中にあるご支援の心が大切だということです。
皆さんが心を込めて提供する小さなものが、遠く離れた地においても大きな影響を与えているのです。